第154章 心に置いた人は、輝いて燃えるべきだ

今村爺さんからの連絡は、あまりにも唐突だった。

南雲玲奈は通話を切るなり、最短で仕事を回すべくチームに指示を飛ばし、そのまま荷造りに取りかかる。

ところが、まだ片づけ終わらないうちに、今村爺さんの運転手が到着してしまった。

玲奈は慌てて階下へ駆け下り、そのまま空港へと送られる。

道中、ようやく隙を見つけて藤井一輝に事情を伝えた。

会社のことを放り出して別件に走る以上、筋として一言入れておくべきだ。

「急でごめんなさい。人命がかかっていて……それに、ちょうど西京市の件、協力の話がまとまったばかりでしょう? ここで放っておくのは、さすがに……」

申し訳なさを滲ませる玲奈に、一輝はど...

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